【コラム】金券ショップ店員が切手買取の際にまとめた用語集(切手のマニア向け?編)


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切手の買取りに関して色々と用語を紹介してきましたが、切手の世界にはまだまださまざまな用語があります。
知っておけば用語で買取り説明が書いてあるホームページでも、さくさく理解できてしまいます。
ここでは、ちょっとマニアックな用語を紹介していきましょう。

【目打ち】
切手を切離すときに便利なミシン目の感覚でギザギザの白枠の事です。
これの反対語として「無目打切手」があります。
言葉の通り目打ちがない切手です。

【ミント】
未使用の切手のことをいいます。

【ペア】
切手が2枚つながっている形をさします。
横に2枚つながっている場合は横ペア、縦に2枚は縦ペアと呼ばれています。

【ストリップ】
切手が縦、横に続けて3枚つながっているものです。

【ブロック】
切手が縦、横に2枚以上つながっている形をさします。
4枚ブロック(縦横2枚)は、田型(たがた)とも言われています。

【マルチプル】
ペア・ストリップ・ブロックの総称です。
形状に関わらず複数枚の切手がつながっている状態をさします。

【不発行切手】
製造されたものの、事情によって発行されなかった切手のことです。
発行されなかった切手の多くは廃棄処分になりますが、それを免れて収集家が入手している場合があります。
日本の不発行切手として有名なものは、昭和天皇の皇太子時代の御成婚記念切手があります。

【注文消】
新切手を収集家が安く入手できるようにと、郵便局があらかじめ消印を押して販売する切手です。
また、郵便用途には使用せず消印があり使用済みとした切手となるため別名「オーダーキャンセル」ともいいます。

【初期使用】
ある切手が、その切手の発行日から数日以内に使用されたものです。

【加刷】
出来上がっている切手に後から文字や模様、数字などを印刷・押印することです。

【ウェルセンター】
切手の絵柄と目打ちとの間の余白が上下左右とも等しく、絵柄が中心に収まっているものです。
逆に上下左右いずれかに偏ってしまっているものは「オフセンター」をいいます。

【エラー】
絵柄・製版・色・目打ちなどが製造工程で間違って作られ、検査漏れで発売されてしまった切手のことです。

【すかし(透かし)】
偽造を防ぐために切手用紙に入れる模様のことです。

使用済みでも価値のある切手はたくさんあります。
ですが、買取は金券ショップごとに異なる場合もありますので、今一度買取できる切手、できない切手を確認しておきましょう。

photo : Justin Henry